2012年12月3日月曜日

PrintrbotでABS印刷

3Dプリンタ、楽しいです。最初にあこがれていた精度の印刷はまだできていませんが、徐々に思い描いていた形に近づいてきています。

現在はPrintrbot購入時についてきたABSを使って印刷していますが、融けたABSはほとんどの物にはくっつかないのでまともに印刷できません。印刷面をフィルム状のもので覆うことで印刷が可能になります。すでに一般的になりつつある2種類のテープ(「3Mの青い紙テープ」とカプトンテープ)を試してみましたが、圧倒的にカプトンテープが優れている印象です。3Mのテープは安くて張りやすいのですが、肝心のABSがしっかりくっつきません。大雑把な構造を印刷するには十分ですが、鋭角エッジがある物を印刷するときなどには不向きです。安くてはがしやすいので印刷後に印刷したものごとテープをはがせるというのはメリットですね。

一方でカプトンテープとABSは非常によくくっつきます。融けたABSをほとんど押しつけなくてもなんとなくくっついている感じです。あまり押しつけるとくっつきすぎてはがすときにものすごく困ります。広い面積の物を印刷するとはがせなくて大変かも。

付属のヒートベッドが若干歪んでいて、中央部分が盛り上がっています。目で見てもほとんどわからない程度なのですが、0.1ミリ単位の高さの違いが問題になる3Dプリンタでは結構致命的。上にガラス板を敷くのが一般的なのですが、注文したものがまだ届いていません。


ひとつ前の投稿で触れたZ軸ロッドのY軸方向の揺れですが、ちょっとした改変では治らないかもしれません。原因はZ軸方向の動力伝達の長ねじがロッドと平行ではないことなのですが、この長ねじ、本来はこういった用途のためにあるものではないので、多少の狂いは当たり前。解決方法としては

  1. 長ねじからリードねじに変更する(Thingiverse)
  2. Z軸ロッドをもっとしっかり固定する(Thingiverse)
の2つがあると思います。長ねじからリードねじへのアップグレードはRepRapシリーズのどの機種でも割と一般的です。原因を取り除くという意味でも理にかなってるように思えます。でも、そもも本当の原因は「Z軸ロッドがぐらぐらしている」ということなので、これだけでは不十分に思えます。となると2番目のしっかり固定…ということになるのですが、これはもはや別の機種ですね。ここまでするならフレームを1から作り直した方がよさそう。

Printrbot PLUSは安価で工具もほとんど必要ない、非常によくできたキットです。ですが、それなりに欠点と限界もありそうです。

0 件のコメント:

コメントを投稿